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福岡が盛り上がらないからプレーオフ制度反対?

記事番号:920
投稿者名:kita
投稿日時:2004/09/22(水) 22:29:36
えー、また長くなるので、先に一行でまとめます。

力のある奴にぶらさがって当然、という世界観は、プロ野球の現実に適用できない古いモデルです。


…
某所で掲載された「福岡市内の盛り上がりがないから、プレーオフ制度反対」という意見と
「地元の土建屋がつぶれるから国の補助金削減反対」という論理は思考回路が同じだ、
と思いました。


地元の盛り上がりがない         地元の土建屋の経営が苦しい
  ↓                   ↓
プレーオフ制度反対           国の補助金削減反対
※3位争いでリーグ全体の集客力UP   ※財政大赤字で国債大発行中
  ↓                   ↓
プレーオフ制度廃止           補助金削減撤回
  ↓                   ↓
パ・リーグ全体の収支は改善されない   国の財政赤字は減らない
  ↓                   ↓
さらなる球団削減            消費税増税

…
ごくごく大雑把に言って、こういう構図なんですがねえ。
支出が減らなければ増収を考える、増収ができなければ支出を抑える、
これがもう球団単位では出来なくなっての合併騒ぎじゃないですか(笑)。
経営が苦しい球団を引き上げてやらなきゃいけない事態なのに、逆に蹴落とすような発言は
どうかと思います。

#今までは「だれかが考えてくれる」でよかったけど、八月九月の騒動で
#「そんな面倒で厄介な問題はだれも考えない」ことがはっきりした今、
#自分の贔屓球団さえよければリーグの他球団のことはどうでもいい、という
#「地元の利権」を押し通せる状況ではないんだけどな。


…
読売の放映権料に寄りかかってればいい、という姿勢は、支配と従属の関係しか生まないんだけど、
これに慣れきったファンに

          支配と従属ではない関係で成り立つ世界がある

という発想はないでしょう。視野が固まっていて、新しい世界観を受け入れなくなっています。


強い西武に頭が上がらない分、弱いオリックスを締め上げてリーグ勝率1位になったチームを
“盲目的に賛美する”人たちには、
「能力差=チーム力以外の部分では、お互いフィフティ・フィフティ」という考えは、
なかなか生まれないのかもしれませんね。

「弱い者から絞り取り、蹴落として何が悪い」試合は勝負事だからそれでいいけど、
試合以外の部分までこの論理を持ち込んだら、集団は維持できません。
この人たちの意識を探っていくと、読売にしがみつく意識と同根という結論に達します。

支配、従属の関係でしか問題を捉えられない。
・力を持つ者に従い、力のない者からとことん絞り取る
・地元の利権のためなら全体の(弱者に配慮した)利益を損ねてもよい
この2つは同じ思考回路を通って出た結論です。
#まあ、私は、強きを援け弱きを挫く、を意識的に押し通してるので、他人の個人的な考えについて
#あれこれ言えた義理じゃありませんが…


…
ここからは余計ですが、球団経営は競争ではなく協調の世界です。
自分の発言が競争の世界についてのものか、協調の世界に関することか。
競争の世界なら、自分の利権を堂々と主張すればよろしい。
協調の世界ならば、まず世界全体の利益を考える。
公の場ではそこを切り分けた上で、ものを言ってしかるべきです。


ついでに言うと、
昨年の日本シリーズ、阪神ファンの「応援“してやってる”」発言も、
選手や球団を見下している点で、対等な関係を持とうという発想がないことを示しています。
その点、Jリーグはサポーターとクラブとの互助意識が強い。
「対等な立場で、できることを提供しあう」という意識が、
風通しの良いJリーグ、という印象をもたらしていると思います。


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