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Re:楽劇『ワルキューレ』第一幕 大植英次指揮ハノーファーNDRフィル
記事番号:1057
投稿者名:鑑定士
投稿日時:2006/06/15(木) 20:36:34
引用記事:1056
またもや、見事な評論でぐぅの音も出ません。でもちょっとだけフォロー。
〉ブルックナーの演奏を「絵画的」と書いたけど、オペラでもそれはかわらず、
〉大植の指揮は丁寧で細やかな、お客さんに親切なものでした。
〉でも、バイロイトでは通用しないでしょう。イタリアの歌劇場ならばやっていけるかもしれません。
歌劇場ではないけれど、バルセロナにも拠点を持つので、ファリャなんてやってもらいたいですね。
歌劇は「はかなき人生」と「ペドロ親方の人形芝居」でしたか、そういうのもあったような。
〉下手な映画よりも鮮明に場面を想像できる、というのは大植の美点です。
〉だから聴いているほうは楽でした。
〉字幕なしにもかかわらず、対訳を見る必要をあまり感じないほど。
〉ベテラン添乗員が案内するツアーのようなものです。
〉しかしそれは「過保護」…手取り足取り、聴き手をガイドする…と表裏一体です。
>ここまで物語重視で進んできたところに突然、歌手のテクニック披露が入ってしまうことの違和感
>がありました。
うーん、そういう鑑賞のしかたはしなかったですねぇ。達人との差を感じます。
流れてゆくけれど、ねばねばしないワーグナー、という印象でした。
あと指揮の動きが本当に小さくなっています。バイロイトの後完全に変わってしまいました。
〉オーケストラの良さが出たのは『ジークフリート牧歌』。
〉管楽器のアンサンブルが妙に一体感があってよかったです。これは聞き惚れたなあ…
大植英次は室内楽的なものが、意外なことに素晴らしいですね。
以前聴いたのだとラヴェルの「マ・メール・ロワ」、R.シュトラウスの「町人貴族」など。
また、最後にあった(大管弦楽でしたが)アンコールの「ワルキューレの騎行」と「ジークフリートの葬送行進曲」も良かったですね。
ちなみに三重県に聴きに行った「田園」と「運命」も重厚でなく、ノリ良く、という感じでした。
この記事に関する返答が, 1058 に続きます。