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浮世絵など
記事番号:749
投稿者名:kita
投稿日時:2003/06/29(日) 23:06:37
『ひょっこりひょうたん島』の後そのままにしていたら河鍋暁斎(かわなべきょうさい)が出てきました。
浮世絵なんて古くさい…まあそうなのですが、この作家は今のアーティストより笑かしてくれます。
浮世絵は今のマンガと同じ「線画」で、しかもコマ自体に意味をもたせるという点では少女マンガと共通
点があるのじゃないか、とも思います(ウソ)。
番組(新日曜美術館)の途中で『河鍋暁斎と江戸東京』江戸東京博物館、1994を引っ張りだしました。
マンガを描くことで存在を主張するなら、その基本は「線でどこまで表現できるか」で、
…西洋画は全く違って「面」らしいですが…そこらへんが東洋と西洋との境らしいですが…
その点この人のベースは際立っている。そこにアホな(ほめ言葉です)題材を持ってくる、ここらへんの
バランス感覚が暁斎はすばらしい。
前に借りていた部屋から自転車で一〇分位のところに子孫がやっている私設美術館があったのですが、
一度も行かなかったことを反省しています。
暁斎はアイデアが秀逸ですが、構図が秀逸なのは歌川国芳です。サントリー美術館の企画展(1997)。
どちらもカタログはまだあると思います。
(でもホントに掛け値なしスゴイのは、葛飾北斎。)
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脱線しますが、学芸員が充実している美術館は企画も、ひねっても筋が一本通っているものが多い。
首都圏なら出光美術館、サントリー美術館、は「それだけ」ではなく、広がりを示し、来館者に「自分で
もっと探検しよう」という気にさせるんですね。
もっというなら、そういう企画を収蔵品中心で組める、という系統だったコレクションを作り上げた目が
あったからこそです。その意味で「モノを集める」という結果は、その人の視野を現してしまいます。
マイナーですが世田谷の静嘉堂文庫美術館…ここはチェックする価値あり…ここはちょっと「内向きな」
企画が多いですが、企画展の水準はかなり高いです。要するに魅力ある収蔵品を持っているところは、
いろんな所から借りてくることができる、その結果展覧会全体の水準が上がるんですね。
音楽・演劇でいうなら、水戸芸術館、さいたま芸術劇場です。
前者は学芸員─作家─観客の共同作業。後者はマスでは企画できない、でも世界の時流を見ると外せない
企画を何年もしつこく続ける所に価値があります。
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脱線が戻ったかどうか分かりませんが、今までほとんど気にしていなかったワタリウム美術館で、
築地本願寺の設計者の展覧会をやっているそうです。なんかこの美術館はダーガー展の印象が強くて…
でもここが主催する実地検分ツアーは参加したいな。どこもそんな企画、やってくれないしな。
もうひとつ、東京駅の美術館でバリ島の画家が個展をやってます。ここを見てる人にはあまり縁がない
かもしれない、天原ふおん系のオドロオドロの世界のようです…(でもポップアート)。
…アルコールが入っていること、まるわかりだな、こりゃ(苦笑)。
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