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その手のゲーム論

記事番号:1208
投稿者名:おおいしげん (http://club.fumica.com/~dailybells/)
投稿日時:2002/02/09(土) 03:56:55
引用記事:1193
〉たしかONE とかKanonとか有名なのを5つ位薦められて、1年くらい前にやりました。
〉「うぐぅ」って言うのは覚えてる。でも全然楽しくなかったんですよね。

 うーん。

 まず、現況を整理しておきます。
 萌ゲームの根幹は、「魅力的な異性との接触」にあると考えられます。これをギャルゲーと呼ぶ
 ことが多いのは“男性→女性”という図式が一般的であるからですが、逆の関係も成立し得ます。

 そして、その表現手段として重要な位置を占めているのが画像です。コンシューマーゲーム機の
 台頭により音声が加わることも増えましたが、あくまで補助的な役割でしかなく、主役は映像の
 ままです。

 ここにおける文章の役割は、画像Aと画像Bとを橋渡しすることです。萌ゲームの多くは、文章
 にあまり重きを置かれていないのが実情です。先に絵を描いてから、あとでそれに見合うように
 話を考えるという作り手の所作も見受けられます。
 また受け手の側にしても、“ぶっこ抜き”という行為に及ぶ場合があります。これは、ゲームの
 最初のところだけやって人物設定がわかったら、Sesieのプラグインを使って画像をjpegやpngに
 変換し、画集として楽しむ遊び方です。F&Cのゲームに適合的だと思っています。

 RPGの場合、バイナリエディターを起動して、所持金や体力のパラメーターを最大化するとい
 うのもなかなか楽しいです。

 ・・・というのが、標準的な萌ゲームの姿。
 名作と讃えられるものは、シナリオにおいて何か際だった特徴があるものに多いです。で、最近
 の話題作は、「葉鍵系」といわれる6本に集約することが可能です。即ち、
  1.Leaf 『雫』
  2.Leaf 『痕』
  3.Leaf 『To Heart』
  4.Tactics 『ONE 輝く季節へ』
  5.Key 『Kanon』
  6.Key 『A I R』
 です。[4]を作った人たちが独立して立ち上げたのが[5]で、これには[1]の音楽を作った人が加わ
 っているというので、ひとまとまりにくくられことが多いです。

 シナリオの共通性をみると、比較的重たく、読み流すには適さないものになっています。だから
 こそ、萌ゲーを買い漁っている目から見ると新鮮に映る訳です。

 “ONE”や“Kanon”はシナリオの読解が難しく、私の場合には1週間ほど実生活に支障を来しま
 した。合理的な解釈をすればするほど、理不尽になっちゃうんですよね〜
 でも、“ONE”に比べると“Kanon”は分かりやすいと言われています。それでも面白くないと評
 価されるようであれば、ゲーム以外の何か。を楽しんだ方がいいと思うん。

 あえて選ぶと“To Heart”かなぁ。学園ものということでシナリオの突飛さが少なく、割合に受
 け入れられやすいつくりだし。
 たぶん、貸してもらった5本の中に入っていたと思うのですけれど。髪が緑で、耳にドライヤー
 みたいなのがついていて、ほうきを持って、はぅ〜〜って言ってるロボットが出てくる作品です。

 * * *

 上級者向け追補:

 PC-98x1まで広げてもいいなら
  C's 『EVE - burst error』
  elf 『この世の果てで恋を唄う少女 YU-NO』
  B-ROOM 『雛鳥の囀』



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