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Re*3:ダイヤモンド&硝子の買いました♪

記事番号:3082
投稿者名:tatenyon
投稿日時:2012/09/09(日) 16:20:17
引用記事:3079
tatenyonです。

〉「硝子の箱庭」作品の組み合わせかたがいいですね。

私もかなりコンセプチュアルな収録作品群だと感じました。
単行本未収録の作品は他にも「グリーンチャイム」があって、入れてもよかったのに
敢えて入れなかっただけはあるなと。

〉まず、カバーと表題作扉絵の対比が「パン」と音を立てるように提示され、この対比がこの本の背骨となります。
〉で、2点の絵の間にある「時間」を解説するかのように、それぞれ独立する4つの変奏が示される。でもまあ、主題はひとつですね。

このカバーと硝子の箱庭の対比はちょっと気付かなかったけど言われてみると
なるほどという気がします。今回コミックスが発売されたということで、岡野
史佳エンサイクロペディアを更新してたとき、ずいぶん昔に「黄金の棲処」に
対して書いて自分でも忘れてたコメントを発見して、わりと今回のコミックス
も同じ主題で書かれてるかなあと思ったりしたのでした。

> 回復できないものを回復する上で、作動するメカニズムにさまざまなものが
> ある。代理、象徴、継承、…。その間に様々な差があれど、全ては失われた
> ものの回帰がいかにして現出するかという事をテーマにしていることには変
> わりない。

そういえばStudio Planet-Aはそもそも少女マンガ評論サークルだった!
すっかり忘れてた!

〉この本のつくり、きれいにまとまってると思います。岡野史佳の魅力は短編で輝く…ってのは私の思いこみですけど。

というか、岡野先生の作品は長編もわりと短篇から中編的なアプローチです
よね。フルーツ果汁からして、1巻に満たないくらいのブロックごとに、そ
れぞれ主題と焦点があうキャラクターが変わっていくし、個人的には代表作
だと思っている「少年宇宙」も同じ構造です。それを更にギューっと濃縮し
たのが「惑星Aのこどもたち」であるということで……。

うわ、こんなことを書くのは何年ぶりだろう。笑。

ではー。

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