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岡野史佳先生、私的作品紹介99

記事番号:554
投稿者名:さささ
投稿日時:1999/04/01(木) 06:49:13
 
 皆さん今日は。ずっと下の方でいくつか書き込ませていただいた、さささです。
 確かそう言う名前だったと、思います。なにぶん昔ですので。
 なんでこんな久しぶりの投稿かというと、このページ、
 無くなっていたと思ってたんです(申し訳ないっす……)。
 
 
 久しぶりの投稿なんで、しかも新学期初日ですんで、
 岡野史佳先生の、自分なりの作品紹介なんぞしようと思います。
 好きな作品10個選びましたので、読んでない方(いるのか?)、
 参考にして下さい。


 さささ的、作品紹介。
 その1
 生きた鉱物と言われる『イリス』のジュラと、さすらいの飛行機乗りフェイリン。
 二人で複葉機で旅をしながら、生きた鉱石は、やがて人間らしさ、そして、
 会いたくない奴が尋ねてきたときの対処の仕方を覚えていく。
 さわやかな無視の仕方が学べる、教育的ストーリー展開が見事な作品。
 「イルスの卵」

 その2
 自分のことを宇宙人と呼ぶ、謎の美少女転校生、汐崎花音。
 興味を持った主人公、今井森は、彼女にいろいろ命令され、振り回され、
 やがてかしずく快感におぼれていく。
 ある一つの愛の形に迫る、官能的な短編作品。
 「君は空のしもべ」

 その3
 主人公の高校生、園生渉が偶然泣いているところを目撃した少女、有吉愛未は、
 ある悩みを抱えていた。そんな彼女を放っておけず、思わず首を突っ込んで振り回される渉。
 その悩みとは、どうしてもタバコを止められないことだった。
 禁煙への永遠のメッセージをのせて送る短編。
 「ためいきのシガー」

 その4
 今まで傷ついた事なんて無いと言う大学生、篠原恭一。そんな彼が好きになったのは、
 劇団の超人気女優、森宮そよぎ。ひょんな事から仲良くなった二人だったが、
 その劇団「ゼリイ」の正体は、主催者夏目比呂率いる謎のテロリスト集団だった! 
 SATとの勝ち目のない勝負の中で、恭一は何を見る?
 社会派クライムアクションの傑作!
 「真昼.人質を数えてる」

 その5
 都会育ちの主人公、桜井乃亜が転校した先は、超ド田舎だった。
 失意のどん底を漂う乃亜が会ったのは、小さくなったり大きくなったりする
 恐怖の白妖精王子、太郎丸、藁人形呪い少女の桃田かすみ、稲荷の狐のお化け、
 ロンドンで昔何かがあった不良外国人リック、謎の半漁人、イカス河童、等々。
 魑魅魍魎あふれる恐怖の村に、今、少女の悲鳴がこだまする。逃げる場所など無い!
 岡野先生が(あっさりと)新境地を切り開いた、雑誌コードすれすれのホラーアクション!
 「ホラブリー百科事典」

 その6
 親の再婚でできた義理の妹、水結に恋してしまった、いつも熱を出している高校生桐原櫂。
 彼は一人、言えない思いを歌にする。しかし今年から未結が同じ高校に通うことになって……。
 一つ屋根の下の恋愛は、果たしてうまくいくのか? 
 主人公が最初から最後まで高熱を出してふせっている、岡野作品異色中の異色作! 
 「39℃ ―ぼくのいちばんすきなもの―」
 
 その7
 振られたばっかりの高校生、行雄。そんな彼に道で飛びついてきた、好意を隠そうともしない
 中学生の少女、羽月。そんな時、プルトニウム電池を積んだ土星探査衛星が、
 地球を使ってスイングバイ(重力ターン)を行おうとしていた。しかし、わずかの軌道のずれで
 地表落下の危機が迫る! あわてたヒューストンの、地球滅亡阻止作戦とは?
 果てしない宇宙へのロマンをのせた、さわやかな短編サスペンス。
 「さよならカッシーニ」

 その8
 ロンドン郊外の静かな一軒家に、家族で引っ越してきた少女、エリン・ファーガソン。
 しかしそこは、妖精王国の入り口、通称『妖精の丘』だった! 
 実は妖精の血を引くエリンの身の回りで、次々と不思議な事件が起こらない。
 少女の平凡な日常生活を綴った、叙情詩的な作品。
 「1/100000000(ぜんぜん) FAIRY!」

 その9
 AはアクアのA。大気に土壌に水質汚染。やりたい放題をしまくる、
 太陽系第三惑星の生物、人間。近未来へ向けての警鐘を、岡野史佳が思うがままに鳴らしまくる。
 社会的メッセージの強烈さが、作品をあざやかに形作る連続短編。
 「惑星(プラネット)Aの大人たち」

 その10
 「真昼.人質を数えてる」、「太陽の下で舞ってる」、に続く夏目比呂、夏目(旧姓森宮)そよぎ出演の
 三作目。芸能界の人間は、実は仕事もせずに酒飲んでばかりだった。朝から宴会、昼間も宴会、夜まで宴会。
 業界の裏の裏をズバリ暴き出す、スキャンダラスでリアリスティックなストーリー。
 「虹とトックリスター」


 以上十作品が、個人的にはお気に入り。
 ではまた。 

 注・この書き込みは、本日のみ有効です。


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