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これがわたしのいちおしだ Xp
記事番号:2520
投稿者名:おおいしげん (http://club.fumica.com/~dailybells/)
投稿日時:2001/12/24(月) 04:39:50
引用記事:1573
ふと去年書いた文章を読み返してみたら、「好きな作品・登場人物」の上位が大きく入れ
替わっているのに気が付きました。この機会に書き留めておきます。
いま順位をつけるとすれば、こうなるかな。
1 プリズム -their season-〔1987年〕; ひかる
2 きみは空のしらべ〔1989年〕; 汐崎花音
3 フルーツ果汁100%〔1987-90年〕; カナコさん
4 ためいきのシュガー〔1987年〕; 有吉愛未
5 緑のゆびさき〔1997年〕; 空見ちゃん
特徴をまとめると、「初期の作品に偏っていること」と、「作品とキャラクターの融合が
進んだこと」。
後者から説明します。
20世紀には、好きな作品とお気に入りのキャラクターとは分けて考えていたのだけれども、
今世紀に入ってからはきれいに一致しています。
例えば、今でもおキツネさまを見ると萌えるのには変わりないのですが、“ラブリー”でシナ
リオに感動するというのは当分無理みたいなので(^^;)
では、どうして初期の作品に固まってしまったか。これは、この1年のうちに福岡と小笠原へ
行ったせいですね〜
琴里ちゃんに逢うために父島まで行ったようなものだったのですが、現地で自然に心奪われて
しまい、作品がかすんでしまったというのがあります。もし、先生が現地取材をされていたら
もっと印象の強い作品になっていたに違いありません。
これが逆に作用したのが、「フルーツ」「プリズム」「ためいき」の作品群です。実のところ、
1年前の時点では注目していなかったのです。それが2月の福岡旅行後に読み返してみたら、
《空気》と《空間》を感じるようになり、のめりこんでしまったという次第。
この3つの作品は、光線が福岡なんですよ〜 光陰のコントラストが強くて。札幌だったら、
あんな強い影は見られないですもの。これが“さよならスプートニク”なんかだと、舞台が北
欧だったとしてもおかしくないよなーと思って読んでます。
そして、初期作品のもう1つの特徴が「多様な岡野史佳」の展開。今回挙げた5作品は、イル
カや鉱石といったものが絡んでいません。お決まりのパターンがないのが楽しい今日この頃。
あと、
この時期は、背景をカケ網や点描で書き込んであったりして、人物以外の絵を見るのが楽しい
です(もともとは、福岡案内を作ろうとして背景を分析していたんだけれどね)。
人物という観点からは、カナコさんの評価が変わったといのが今年の成果(?)かな。
私、他人の心理を考えるのがニガテなもので、どうしても長編は理解しきれないのです。フルー
ツは要子さんを軸に何度も読み返したので、彼女が可愛く見えて仕方ありません。でも、未だ
になっちゃんの動きは掴めないんだよー。
ここまでの説明に出てきていないのが「きみは空のしらべ」ですが、この作品は「緑のゆびさ
き」の原風景ではないかと思っています。宙をまたぐ恋といい、作品を支えるバロック音楽と
いい、モチーフの類似性が強いし。
でも、この作品の独自性は陽光に映える“金茶色”ではないかと。「きれい」なのは花音自身
でしょう。この作品せいか、最近買った服は茶系が多いです(笑)
来年は、いったいどんな読み方ができるかな。
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