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村上隆って誰?というのが正直なところ
記事番号:870
投稿者名:kita
投稿日時:2003/12/11(木) 20:38:39
引用記事:869
〉〉もうちょっと知名度高いかと思ってたけど、そんなもんですかね〜
〉
〉どーなんでしょ。日本では(一般人には)あまり知られていないんじゃ
〉ないですかねぇ。例のオークションのニュースで初めて知ったという私のような
〉人が多いのではと思われ。
私もこのクチです(笑)。だから搦手からちょっと。
現代美術の作家とは面白さの感覚を共有できないようなので(笑)傍観してましたが、
リンクを見ると’99年の水戸芸術館「日本ゼロ年」展に参加してたんですね、この人。
(でもMLで見る限り、ヤノベケンジの方が面白いことをやってるっぽかった)
ついでながら、去年の「カフェ・イン・水戸」は非常に行きたかったけど、猛暑で断念。
水戸芸術館
http://www.arttowermito.or.jp/atm-j.html
まあこんなところから、村上とはほとんど関係のない話です。
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好み云々については、「かわいいけど趣味じゃない」というところを作家が狙っている※から、
お二人とも作家の意図に沿った受け止め方です、多分。…などとエッラソウだな、俺。
※観客がモノ自体に感情移入する状況を、作家が意図的に避けている。
現代美術は「オモロかったら何でもアリ」の世界ですから、まるでとっかかりがありません。
かつて川原泉が『銀のロマンテイック…わはは』で述べたことを延長すると、
Aさん=作家が「面白い」と思った事象を、Bさん=観客も「面白い」と思うように仕向けるのが
芸術なのでしょう。
でも、あまりに細分化されると大勢が共有できる共通項がほとんどなくなってしまいます。
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現代音楽はそこそこ付き合いかたがわかった(のでもうコンサートには行かない)のですが、
何年か聴きつづけていると、どうやら
・作曲ができないと面白さを共有できない
・楽器ができないと楽しめない
・楽譜が読めなくても引き込まれる
の3種類に分類できるようです。
で、実態は前2種が99%ですね。素人をうならせる力を持った作品はほとんどありません※。
あまりに非効率なので、金と時間を工面して現代音楽のコンサートに行くのは止めました。
※音の響きに魅力を感じる作曲家は何人もいるけど、それなら私は録音でも構わない。
現代美術のレクチャー(学芸員の解説を聞きながら見る)にも2度ほど行きましたが、
作家が何を面白がっているかが頭で理解できたからといって、こっちが面白くなるものでもない。
面白さなんて直感から入るものなのに、言葉で説明が必要だなんて愚かしい状況です(笑)。
ということで結果的に村上隆にも無関心のクチですが、ぱっと見、多分狙っているのは
「かわいい」というキーワードで何ができるか、ということでしょう。きっと。
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話は飛びますが、現代美術って結局、テストのひっかけ問題と根っこは同じです。
頭を使って連想と応用を繰り返さないと解けない類の設問。
・罠が隠されていることにすら気がつかない
・罠にかかって怒る
・自分からわざと罠に落ちてみる(と、自分なりの解が見つかることもある)
ところが、学芸員に教わらないと罠への落ち方も分からない…
そんな入り口のところでつまずきたくないんですけど(笑)。
村上も「かわいいけど」の「けど」を観客に掘り下げ、展開してもらうために企画に乗ったんだろうし、
たしかにとっつきやすいキーワードだけど、なんかもう、ひねくれた問題を端から解いていくのは面倒で。
それよりは
超芸術トマソン/赤瀬川原平
雪舟応援団/赤瀬川原平、山下裕二
こっちの方がシンプルな分パワーがあるし面白い。雪舟の捉え方は、現代美術「作品」よりずっとArtistic。
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