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プロ野球球団職員って、実は楽しい職業では

記事番号:911
投稿者名:kita
投稿日時:2004/08/31(火) 01:57:10
合併・再編は時間切れですね。
近鉄球団、オリックス球団は合併するでしょうが、年内は無理かもしれません。
私の裁定(笑)では、2005シーズンは、2リーグ11球団+交流試合。

もし私が球団職員だったら…
・球場の確保を9月中に終えなければいけない
 (日本シリーズの球場予約を忘れ、変速日程になったことが遠因で福岡ダイエーホークスは
  日本一を逃した。確かそんなことがあった)
・そのためには、せめて来年4〜6月までのカードと日程を、9月中に決めておきたい
・そのためには、相手チームが確定しないといけない
・セ・リーグ:2リーグ制存続となった時点で(チーム数は変わらないので)実務開始可能
・パ・リーグ:チーム数(含むリーグ数)が確定すれば実務開始可能

決定が10月にずれこむと、リーグ数にかかわらず来期後半はダブルヘッダーを組む羽目に
なります。まあ、そんな雰囲気の中での予想です。

…ダブルヘッダーええやんか、と思ってる人、ちょっと想像してください。外野の応援を。
ダイエーなら踊るし広島なら立ったり座ったりしますが、
これを昼過ぎから夜の10時前までやるんですぜ。
屋根の無い広島や神宮や横浜で8月にやった日にゃ…救急車のサイレンがうるさくて仕方ない。
内野だって夏の夕日は殺人的…球場でどうだか分からないけど、3塁側は原則西向きでしょう。


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選手会の申し出た仮処分は成立するでしょう。
日刊スポーツ28日付の記事によると、一旦9部(UFJ合併に関する三井住友の仮処分を扱った部署)
に申請し、事務方の勧めで11部(労働問題専門の部署)に申請先を変更し、受理されたそうです。
これで裁判所側は「これは企業間の問題ではなく、雇用者と労働者の問題である」という立ち位置で
申し立てを処理することが明らかになりました。選手会側は今後の行動範囲を絞り込めます。
こういうところは連合のsuggestを有効に生かしています。


企業間交渉のみ念頭に置いていた球団側は、別のモノサシをあてがわれた今、立ち往生でしょう。
労務はマカフシギな世界でスペシャリストを必要としますが、球団職員に労務問題をこなせる人材が
いるとは思えないし、親会社が支援するとも思えない。球団は労務交渉に関しては孤立無援です。

大体、経営危機といいながら、過去数年の財務内容を選手会に提出したという報道がない(笑)。
いや、いいんですよ。
商法上も証券取引法上も問題ありません。会社が義務を負うのは株主に対してです。
しかし、だからといって企業内の労使関係を軽んじてもよい、ということにはならない。


高裁、最高裁はどうだか分かりませんが、地裁は単に野球選手の範囲ではなく、一般企業の
「個人と企業との単年度契約・年俸制」を視野に置いて判断を示すことになると思います。
これはUFJと同じ程度には重要な事例として残りそうですからね。


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近鉄、オリックス両球団が選手会に経緯を説明してもまだ「雇用確保」問題は保証されていません。
合併ではみだす選手を雇ってくれ=給料を負担してくれ、と他球団にお願いすることになりますが、
・同意を取っていない。1球団でも条件をつければそれを整理した後、雇用者に説明すべきだろう
・当然、他球団は固定費上昇を押さえるために、雇用者側にサラリーキャップ制を要求するが、
 その検討を終え、雇用者の大多数がこの制度を受け入れるまでは「雇用保証された」状態ではない

要するに労使問題は手順を踏むのでやたら時間がかかる、ということです。
球場確保(しなければ営業もできない)という締切がある以上、冒頭に述べた条件が落とし所です。
…さて、結末は如何に?


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リーグ数をどうするかは、実は副次的な問題です。
読売は(自分とこだけ)メジャーとの提携を考えていたのだろうし、
西武の堤はアジアリーグを考えていたのかもしれない。
それはそれでやればよろしい。
「外の世界に挑戦したいから、リーグを統一させてくれ」と言えば、誰も文句は言わんでしょう。
(そのためにはプレーオフぐらい導入して欲しいけどね)
説明と重み付けの順番が違うだけです。

…というか、どさくさまぎれに問題をすりかえて主張を通そうとするなよ。堤(そこが妖怪)。


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一足先に国際化したアジアリーグアイスホッケーは、26日にやっと日程が「概ね」決まりました。
発表から一月待たされました。外国相手だからずいぶんモメたらしい。
http://www.jihl.jp/whatsnew/20040826/w_main.html
(アイスホッケー界のドンは西武の堤です。一時期は西武鉄道、国土計画2チームのオーナーでした)

堤はどうでもいいけど、
…チチハルにはどうやって行けばいいんだ?(今は行く気ないけど)
これはどうでもよくないぞ(笑)。

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Re:プロ野球球団職員って、実は楽しい職業では

記事番号:912
投稿者名:ササイ
投稿日時:2004/08/31(火) 10:46:08
引用記事:911
なかなか面白いです。
 
〉合併・再編は時間切れですね。
〉近鉄球団、オリックス球団は合併するでしょうが、年内は無理かもしれません。
 
しかしそれにしても。
・近鉄は球団経営から撤退するつもりである。
・中村ノリや岩隈などプロテクトされるであろう選手はトレードとしてオリックスへ

それのどこが「合併」やねん。
 
〉ダイエーなら踊るし広島なら立ったり座ったりしますが、
〉これを昼過ぎから夜の10時前までやるんですぜ。
 
カープ応援団が一番つらそうです。
横浜の応援は割と楽そうです。踊るのは種田の打席だけですし。

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ストが決まった

記事番号:917
投稿者名:kita
投稿日時:2004/09/07(火) 00:33:10
引用記事:911
ストが決まりました。

裁判官が「濁世の巷低く見て」と行きたいのは理解できますが、
たとえばこういう、誰が誰に向けて話したのかが不明な記事で
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040707-00000006-kyodo-spo
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sougou04/0707ke36960.html

「雇用確保について12球団の同意が取れている」と解釈することは…
できませんね。一般人の感覚じゃあ。
口約束にすらなっていない記事だけをよりどころに「雇用問題はない」と言われてもねえ。
(近鉄の選手には8月28日に会社側から説明があったようですが)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040828-00000228-kyodo-spo


…ああそうか、雇用確保のことは問題以前なんだ。地裁でも高裁でも文言をよく読むと、
「両球団の選手契約は統合後の球団と他球団に引き継がれると、12球団が合意している」
          ~~~~~~~~
ま、確かに“契約の変更”と“解雇者の発生”とは別次元で、その限りでは
「選手契約の変更を伴わないから特別委員会開催は不要」という裁判所の判断は正しい。
解雇者が出て訴訟になったら裁判所の出番、それまでは当事者で話をせい、というところですか。

ということは、
「まだ事件になっていない(から裁判所は知らない)」を意図的にすりかえただけじゃないか(笑)。

ともあれ、近鉄とオリックスの選手・スタッフには、契約上明示されていない事態が起きたわけで、
雇用問題は裁判で時間をかけてきっちりカタをつける可能性がでてきましたね。
契約は会社と個人の間で交わされるものですが、選手会が雛型を作り、選手の相談を受けることは
許されてもいいことですし、選手の代理という形で会社側と話をすることも同じでしょう。


なんかリンクが多くてスミマセン。
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雇用がどうこうということは声高に言えなくなったので、ストのアピールポイントは
「十二人で何もかも決めるなよ!」ということになりますね。

選手側だって権利を主張しているばかりではなく、自分も身を切る提案をする用意があるのに
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040711-00000001-san-spo
ハナから耳をかさない、ってえのは、いい態度だよなあ。

会社側は
「高い年俸貰ってる連中がストを打つとは、なんたる不埒」というキャンペーンを張るでしょうが、
そういう揚げ足取りを封じるためにも、こちらの提供できるカードは明示すべきだと思います。
選手会の主張はそこのところが弱い。
http://jpbpa.net/news/20040906_2.pdf


…ここで6ch、23:00過ぎの松原事務局長と伊崑(いのう)・元ブルーウェーブ社長の話を
聞いていましたが、怒りと悲しみないまぜの気持ちです。
二人とも抱く思いは同じなのに、もう歩み寄る余地はない。
数年前にストをやっていたらまた違ったろう。しかしもう遅すぎる、会社を支えられない、
という伊崑氏の要旨は、経営者だったから真実味がある。

#やったら経営者やってた時、選手会に情報開示して年俸での協力をとりつけんかったことに
#どうオトシマエをつけるんや、イノウ??え?まず手前のことをはっきりしゃべったらんかい!

…という気持ちはあります(笑)。


いいじゃないの、ガラガラポンでプロ野球が一からやり直しになったって。
何もかも公開してしくみを作り直すことと引き換えにできるなら、今年のペナントがパアになっても
(惜しいけど)かまいませんよ。ファンだってそれくらいの代償は(惜しいけど)払います。
#つか、全員が何がしか身を切らにゃ何も変わらんだろが


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色々考えていました。「プロ野球ファンって、何?」と。
経過ははしょりますが、結論は「プロ野球ファン=武○士のポケットティッシュ」。

オーナーの言動から推測すると、現在のプロ野球球団は親会社の宣伝のために存在するようです。
決してスポーツビジネスを志向しているわけではありません。
(しかしこんなので宣伝になるのかね。球団保有してくれてるからあまり言わないけど)
http://www.nipponham.co.jp/f_camp/
#野球やってる子には受けるかもしれないけど、ウインナ買うのは母ちゃんだよ。
#母ちゃん、おいしいウインナじゃなくて特売のウインナ買うよ(笑)。

福岡ダイエーホークスを引き合いに出すと一番わかりやすいのですが、ダイエー球団の「顧客」は、
実はダイエーの優勝セールにきてくれるオバチャンなんですね。
じゃあ球場に足を運ぶファンは、球団にとってどんな意味があるかというと…
宣材物ですな。なんだか人だかりがしていると、ついのぞきたくなるじゃないですか、あれです。
騒いでる(しかも節度を持って統制が取れている)多人数の集団が欲しいだけなんですよ。球団は。

どんな例えが一番ハマルかというと…やっぱり街頭で配られるポケットティッシュでしょう。
何の役に立っているのか、それとも実は不要なのか判然としない、そもそもそんなことを
考えてもらえる訳もなく、ただ惰性で企画され、配られるポイ捨てのティッシュ(自嘲の笑い)。

靴底すり減らして営業かけてるダイエー球団職員こそ、いい面の皮です。
お客さんを集めていたつもりが実はティッシュを集めていて、
会社が認める「お客様」は、自分の努力とは全く次元の違うところにいるのですから。



「プロ野球ファン=街頭配布のポケットティッシュ」という説は、自分では気に入っています。
どなもんでしょ(苦笑)。

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ストが決まった(その2)

記事番号:919
投稿者名:kita
投稿日時:2004/09/09(木) 23:40:52
引用記事:917
合併が決まりました。
しかし相変わらず、球団サイドは来年の収支しか念頭にないようです。

もし理念があるなら、手持ちのメディアを通してそれを訴えれば、
選手もファンも(それぞれの思惑があって、決して一枚岩じゃないんだから)簡単に分裂させる
ことができるのに(笑)それをやらない、ということは
NPBも各球団も球界の将来像を持っていない、という証拠を自ら示したようなものです。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
チーム消滅絶対反対、とは言いません。
明日はわが身、来シーズンかぎりでホークスも消滅するかもしれませんが、反対とは言いません。
既得権益にしがみついていては何も変わらない。それはファンも同じです。
ゼニカネの絡む事情を心情論だけで変えることは不可能だし、それは自重しないと、
「自分の意見だけを押し通す」という意味で、球団と同じ穴のムジナになってしまいます。

しかしこれは、経営サイドから“将来像が提示される”という前提でのことです。
未来の絵を描かないというのなら、力づくで描くように仕向ける。
こちらの書いた絵をシュレッダーにかけるのなら、絵を見る気になるまでぶん殴るさ(苦笑)。
…もはや今回のストは、これらが目的になってしまいました。

プロスポーツという「文化」※を自由にする権利があるなら、同時に義務も負わねばなりません。


義務を果たせ。


……
私は、いいだしっぺである会社側に
 ・球団とNPBはプロ野球をどのように持っていきたいのか。3年以上先の計画を出せ。
 ・最低限の義務として、チーム削減に至った過程を数字で説明しろ。
これくらいは要求しないと、新しいことを始める基礎資料が揃わない、と思っています。

何年か先に、新しいプロ野球チームが生まれることが確かなものとなるなら、
引き換えに古いチームが舞台から消えることも、受け入れなければいけないのかもしれません。
今まで野球を生でみたことのなかった新しい人たちでどこの球場もいっぱいになる、
そんな光景が現実のものとなるなら、代償を払うこともやむをえません。



企業にその用意があるのか、それを確かめるためのストだ、と私は(勝手に)思っています。



ま、夢想からさめて現実を見れば、渡辺恒夫の恫喝に慣らされたオーナー達に何かを創造する
能力がある、なんてことは全く考えられません。
12人で1枚の未来図を描く、そんな力が残っているなら、とっくに何か出てきている筈です。
もはや選手もストするだけ損なんですけどね(苦笑)。
でもやらないと、結局プロ野球は巨人と阪神しか残りませんからね(笑)。まあ世の中の大多数は
「巨人が勝つと嬉しい」「巨人が負けると嬉しい」のどちらかに分類されるので、支障ないけど。



※ 9月8日、東京高裁は
 「野球の権威に対する国民の信頼の失墜を招いたりしかねず」
 という表現で、プロ野球は単なる産業・事業にとどまらない、と示唆した。
 また、
 「野球協約は双方にプロ野球発展のため努力を尽くすことを求めている」
 とも述べている。

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