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ついでといっては何ですが、下関のＩＷＣ総会はやはり泥仕合のようです。

本日五月二三日に、北米及びロシア先住民のホッキョククジラ捕獲枠（北米五一頭、ロシア？）
が否決されたので、もう殴り合いの喧嘩も同然ですね。
日経紙によれば、この否決動議を仕掛けたのは沿岸捕鯨でミンククジラ五〇頭枠を一五年間否決され続けた日本なので、
もうお互いに譲れないところです。残りの会期でどう辻褄を合わせるか、Ｗ杯の前座としては見物じゃないすか（笑）。


私はＷＷＦ会員なので機関誌を送ってくれるのですが、ＷＷＦ日本と本部の間にも意見の乖離があります。
いやーなかなか。


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理念のぶつかりあいは気の済むまでやってくれていいけどね。肉が余ってる時ならまだしも、
目の前にでっかい「魚」が来たら、そりゃあ取って食うよ。それで一月以上食っていけるならなおさら。
事実上ロシアが管轄する北方四島周辺からカムチャツカにかけてののカニやサンマ（去年は韓国が出てきて
一悶着あったが）を持ち出すまでもなく、あればあるだけ獲っちまうというのが漁師の本能で、
それを押し止めるのが制度だけど、このくらいでガマンしろ、ってえのと、ダメ、ってえのとでは全然違うよな。

なんだか西洋人というのは、そこらへん妙に禁欲的というか、理性でビシッ！と制御しつくすのが好きな
ようですが、まあ、とりあえず、北大西洋のクジラを一〇〇頭単位（単位は負けてやってるのよ）把握して
稀少生物として管理できる体制を整えてなきゃあ、自縄自縛じゃあないかねえ。と思う訳です。
（海洋生物に対しそんなアプローチできる訳ない、と知ってて言ってるんですけどね）



クジラは賢いから食っちゃあいけないよ…いやあ、賢くてもヒトじゃあないからねえ。
わしゃ人肉３％混入ソーセージと知ってたらよう食わんが、
たとえばカトリックはカニバリズムを否定してはいない。（ウソかもしれない。又聞きだから）
ユーゴ内戦の写真を見たりすると、彼らは人体に対しこういう扱いをするのね、という気になります。
…ああ、アジア人にもポルポトという後ろ暗さがあったか。




まあ、何にせよ、鯨類に関する人間界のゴタゴタを観察していると飽きません。


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これは日本人の特定世代にのみ適用されることですが、
七〇年代後半から八〇年代にかけて、ジョージ秋山がその手の挑発的な漫画を描いていました。
『アシュラ』は正月休みに読んで、これはやっぱりメッセージ性が強いな、と思ったです。
身体性がとても強いので、読んでいて気分が悪くなる若い人もいるかもしれない。
『ザ・ムーン』という作品も、結末はかなりペシミスティックでした。確か。