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タイトル:東京オペラシティ・バックステージツアー
投稿者 :kita
投稿日時:2003/03/09(日) 02:10:43
スミマセン。ログ代わりに書かせてください。

新宿から京王線で一つ先の初台というところに、千六百人位入る「東京オペラシティ」という
コンサートホールがあります。見学企画の応募ハガキを出したら当たったので、行きました。
細々したことはすっ飛ばして、ホールとオルガンについて。

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最後にサービスとして演奏されたオルガン曲二曲。演奏中移動OKの許可あり。
最初は2F正面で聴く。直接音と間接音が良い具合でブレンドされ、「ここでエエやんか」と思う。

二曲目は1Fに移り、ゆっくりと最後列から最前列まで往復する。
大まかに三段階で音響が変化する。
※全般印象:1Fは2Fより残響多し。ステージ上空の巨大な反響版が関係していると思う。
2F正面は反響版が直接作用しない分、直接音が(距離をおいて)ダイレクトに届く印象。

(1)最後列〜19・20列あたりまで:どちらかというと間接音が主体。

(2)19・20〜6・8列の間:反響版の効果大。オルガンの音が頭上から降ってくる…
   楽器に近づいた分強くなった直接音と、反射板が直接効果を表すエリアにはいったことにより
   追加された残響で、体全体が包みこまれる印象。

(3)6・8列より前:直接音が優勢になり、生々しい印象を受ける。
   近くにいた方は「キーに当たる爪の音まで聞こえるみたい」と述べている。

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当ホールおよびオルガンに対する印象:
(1)観衆の衣服による残響の変化
   当日は四十人の参加者であった。ホールの収容能力からいえば吸音効果は無視してよいレベル。
   当然ながら残響は長くなる。
   オルガンの演奏だけであるが、この日のホールの響きは非常に印象が良かった。
   (贔屓の引き倒し、かもしれない。元々ここの音は都内で一番好きだから)

(2)オルガンという楽器について
   新宿文化センターを皮切りに、少しだけオルガンの音を聴いてきたが、認識を改めた。
   理想は、どこかで読んだ「ノートルダム寺院のように音が一旦建物の上まであがり、降りてくる」
   状態だが、オルガンコンサート自体が少ないこともあり、足が遠のいていたことは否めない。

   このホールについては、建物の残響まで含めた自分のオルガンの「響き」のイメージを、
   現実とすり合わせ可能なレベルに持っていくだけの知見を得る事ができた。
   演奏会の機会を見落とさず、自分の耳にあう席で、「音響」から「演奏」、「心」へ、
   かつてオーケストラでたどった道筋を再展開・拡張したい。音楽に関しては欲望に忠実でありたい。


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…読み返すと我ながらずいぶんエラそうでないかい(苦笑)。
実際のところは、「ヴァントやラトルが立ったこの指揮台に、俺も立っただよー!!」
というミーハー感覚で体が充満してました(笑)。
…まあ、指揮台っていっても、ただのナラ集成材のハコなのですが(笑)。

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