〉〉闇陣営のオバケのやっていることに対して王女チルルの親は
〉〉飼い主(笑)とか使用者責任は取らなくていいんだろうか、と思うのでした。
〉　多分、U.K.に居て、日本の法律が及ばないとか。

　うにゃー、こんどは「国際私法」ですか（^^;）
　外国法であっても、相手が日本の承認国であれば準拠法として適用があります。
　問題なのは、闇の陣営の組織構成。これがわからないと、適用条文が決まらないのですよ。

１）闇の陣営は１家族だった場合
　　アリみたいに、出産能力のある女王が１人だけいて、手下どもも含めて同一家庭である場合。
　　この場合には親権が及びますので、民法（家族法）の問題です。さらには、妖精界における
　成年到達年齢も議論の余地があるでしょう。

２）闇の陣営が法人だった場合
　　チルルの母が代表権を持つ同族会社を経営しており、オバケはその従業員だった場合。おそ
　らくチルルは取締役等の地位にあるので、部下（オバケ）に色命令権を行使できるのでしょう。
　そうすると、民法（債権法）715条の使用者責任のような問題になります。

３）闇の陣営は軍事組織であった場合
　　ブルネイ・ダルサラーム王国は、国民の７割が公務員。同じように、闇の陣営が徴兵ないし
　職業軍人としてオバケを任用していることも考えられます。とするとこれは国際紛争であり、
　リック先生は武力の行使を禁止する日本国憲法９条１項に反して違憲との判断も免れません。
　　とはいえ日本国憲法にしても、宇宙怪獣の来襲に対して軍事行動を取ることを禁じていない
　ように思えます（宇宙戦争は国際紛争ではないとも考えられるから）。