【 SALON★DE★FUMICA(岡野史佳BBS) 】 | fumica.com - communication space |
「硝子の箱庭」作品の組み合わせかたがいいですね。 まず、カバーと表題作扉絵の対比が「パン」と音を立てるように提示され、この対比がこの本の背骨となります。 で、2点の絵の間にある「時間」を解説するかのように、それぞれ独立する4つの変奏が示される。でもまあ、主題はひとつですね。 読み終わってカバーを見る、で、何が主題なのかと考えたって茫漠としてるんですから言語表現はムリ、で再読…という循環。 この本のつくり、きれいにまとまってると思います。岡野史佳の魅力は短編で輝く…ってのは私の思いこみですけど。