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オリジナルシンについて
記事番号:837
投稿者名:たてにょん (http://www.sfc.keio.ac.jp/~lapis/every/)
投稿日時:1999/09/21(火) 02:02:45
貧乏暇無し状態のたてにょんです。(しかも研究してないし)
知らない間にたのしそーな話で大爆発してるんだもんなー。僕もまぜてくださいな。
>オリジナル・シンについて
神様の死骸が出てきた時点でキリスト教もなにもあるかい!(笑)
という感じなので、個人的にはオリジナルシンという作品は、岡野先生が自分の持ち味を
生かしてエンターテイメントに真正面から取り組んだ作品だと捉えてます。
>「人との関わりで救われる」ようなら、世の中とっくに救われてるんじゃないか? とおもえなく
「世の中」が救われることなんてありません(つうか、世の中が破滅して限られた人が
救われるだけ)。教義で人が救われるわけじゃありません。まして、「神」が「人間」に
何かをしてくれるわけではありません。神と人間が信頼関係を回復したら救われる、なん
て単純なことじゃありません。そりゃ多神教の神様だわさ。信じることで利益なんて無い
です。信じなかったら救われないだけ。つまりまあ、キリスト教とはやっぱり無関係とい
う事ですか。
そこをはっきりさせた上で、オリジナル・シンという作品のピントがずれているという主
張には、同意する部分もありますね。ああいう設定にした以上はドンパチで話を進めるし
かないんだけど、岡野テイストとそれは大変矛盾しているというか・・・。岡野先生の持
ち味がkitaさんが主張しているところのものである(特に最近の作品はそう)ことは確か
なんだけど、オリジナル・シンでは実現しにくいというか。登場人物が等質ではないとい
う事を強いられる時点で、勝算はかなり低いです。今までの岡野作品が、人形ですら「ぼ
く、いきてるよ・・・」という形で扱っていたのに対して、正反対に位置する設定なんで
すよ、オリジナル・シンって。
さらにその上で、岡野先生には新境地を切り開いて欲しいなあと思いながら読んでます。
巫女さんが黒幕で単なる悪役だったらちょっと失望しちゃうかも。
>いやいや、りるりるさんは「考えてみる」ことにトライされているのですから、
>でしゃばる(とは思ってないけど)のはやってみるほうがいいです(できれば作者に対しても、ね)
同感同感。
こういう話でもっと盛り上げていきたいっすね(^^)
いや、ほんと、岡野作品から視野ってすごく広がっていきますよね。kitaさんが遠藤
周作とつなげてきたように、僕はコンピュータやフラクタルにはじまって、古典哲学、
宗教論、現代思想などなど、自分が触れてきたいろいろなものと岡野作品が共振して
ますね。最近だと森有正かなあ。「森有正エッセー集成」全5巻(ちくま学芸文庫)
すごく面白いです。オススメ!(←別に岡野作品とは直接関係ないけど)
>『地上の星座』は、そういう話だと思う。…おっと、話がずれちまった(笑)。
それは、kitaさんが岡野先生の基本的な考え方を非常に良く理解されているからだと
思いますよ。もっとも、同時に、オリジナルシンがあまり岡野的な作品でないことを
も意味してしまっていると思いますが(^^;
てなところで、それであ。
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