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Brilliant Classics

記事番号:2638
投稿者名:kita
投稿日時:2002/07/25(木) 01:00:49
もうずいぶんコンサートとはご無沙汰ですが、
たてにょんさんの日記に出ていたので、ちょっと、かなりビンビンと(笑)。

レーベルのラインアップをざっと見たのですが、まあこれは玉石混交ですねえ。いや面白い。
(ブルックナーがないところに、社長の好みが反映されてて面白いです)
掘り出し物にせよキワモノにせよ「これとこれは買い」と目星をつけたあとHMVのサイトを見ると、
大体そういう奴は店のコメント付きで紹介されてます。
わかんないけど聴いてみたい、という人はコメント付きのものを選ぶと、好みはともあれ納得できます。

アブラヴァネル指揮ユタ交響楽団がカタログに載ってたのは「おいおい」と思いましたけど…
もう四〇年くらい前の録音です。

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「芸術とは己の感性に観客を強引に引きずり込むことである」と川原泉は喝破しましたが(※)、
それにしてもクラシックは何であんなに同曲異演があるのか不思議です…が、理由はあるんですね。
本を朗読することを考えてみますと(朗読とは何か。まあ人に本を読み聞かせること、と思ってください)
どこで息継ぎするか(「、」でやるんだろってそりゃそうですが、楽譜に句点はないのです)、
「。」から「。」までの一文の、どの単語に山を持ってくるか、
そのためにほかの単語のどの語にアクセントをつけると、自然にその山に持っていけるか。
さらに文の集まりである文章(楽章とかそういう奴)の山をどこにもってきて、そのためには全体の
つりあいをどう取れば話のつながりを保てるか…そんなこんなで山ほど同曲異演があるのです。
そこいらへんを半分感性、そして残りの半分を練習でものにしちまうのが演奏家です。

(※)うろ覚えですが、『銀のロマンティク…わはは』で、確かこういう趣旨を述べていました。



しかし、たてにょんさんがショスタコーヴィチを聴くとは…知られざる一面をかいま見た気分。
(バルシャイのBOXは買いです。どうせなら新日フィルのオーチャード定期に顔を出しては…)

ショスタコーヴィッチは、聴いてるとツライです。完璧なんだけど空しいのは、
いつも仮面をかぶっててウソを話すしかなくて、本心は家族にも誰にも明かせず墓場まで持っていく、
そんな音楽だからだ、などと私は思ってしまいます。



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私は、
ザンデルリンクのシベリウス全集(北ドイツ風で北欧雰囲気皆無なのは聴いて分かってますが、
これはこれで納得)
ハノーヴァー・バンドのシューベルトBOX(異端だがかなり刺激的であろう)、
プロ・カンティオーネ・アンティカのパレストリーナBOX(プロ・カンがこの値段かい!)、
ブラームスの室内楽BOX(ライスターはもちろん、東京SQ。ナッシュ・アンサンブル!はキワモノ)
興味半分でマーラーBOX(この構成は何?)
ラトルとパーヴォ・ヤルヴィも入れたいです。ブロムシュテットやコシュラーも。

あ、あと、日本では三〇人くらいしか買わないだろうけど、アダム・フィッシャーのハイドン全集。
これは価値があります。


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