【 SALON★DE★FUMICA(岡野史佳BBS) 】 | fumica.com - communication space |
福岡旅行で、いろいろ写真を撮ってきました。少しずつご紹介していきます。 今回は「ためいきのシュガー」。 フルーツの5巻に収録されている短編なのですが、かなりお気に入りの作品です。 感情の動きがみてとれるキャラクターとしてはるりちゃんが筆頭でしょう。しかし、変化の速さで は愛未ちゃんの方が激しいとも言えます。見開き頁の中で、怒ったり、笑ったり、戸惑ったり、泣 き出したり・・・。心の不安定さがそうさせるのでしょうか。 さて、この作品は数ある岡野史佳作品の中でも、福岡の空気を強く取り込んだものでもあります。 「舞鶴公園」という実在する地名が登場していることが端的な現れです。他にも、陰影の強い夏の 空から強い光線の存在を感じます。 でも、他にも福岡の反映があったのですよ。 【写真】福岡市営地下鉄・空港線の車内 143頁と同じものになりました。 地下鉄の車両なんて、どこでも同じじゃないの? と思われる方もおられるかもしれません。しか し、札幌市営地下鉄だとこのような絵にはならないのです。だって、札幌では網棚がないんだもん。 あと、座席の下に暖房器具があるし。 さらに、駅の構造にも目を向けてみます。 【写真】赤坂駅5番出口(地上部) 148頁左下。 背後の建物(駐車場)との重なり方が微妙に異なってはいますが、同一といって差し支えないでしょう。 区役所の前にある出口です。天神西交差点(後日掲載)から、徒歩3分ほどの距離です。 それならば、他にも使われている場所があるのではないかと思い、構内を探してみました。 【写真】赤坂駅構内 149頁中段「自分が不眠症になってどーするってんだ」 これは前後の文脈で同じ赤坂駅だとわかりましたが、このコマ単独だと判別が難しいですね。3番出口 付近で撮影したものです。 【写真】赤坂駅2番線ホーム 150頁左下「教えてあげてもいいわよ」。 エスカレーターのある階段を降りきった場所から見たホームです。時計と行き先表示板の重なり方が一致 する地点は、ここ1箇所しかありませんでした。案内表示や柱の形状なども合致しています。 この他にも、155頁「・・・やだ 見てた・・・の」の背景は、“APETITO”という飲食店だとの確信 に近い情報をいただたので見に行ったのですが、別な店に変わってしまっていました(;_;) 移ろう風景を、その片鱗だけでも記録に残しておきたいものです(←自己正当化)。