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Re:第一回らんく帝国主催「私の勧める少女マンガ・ランキング!」開催!

記事番号:64
投稿者名:松岡 直樹
投稿日時:1997/09/01(月) 03:20:43
引用記事:16
〉どうもこんにちは、たてにょん@らんく帝国です。

こんにちは、松岡です。
その後どうです?....って何が?:-)

〉名付けて「私の勧める少女マンガランキング」です。

募集からかなり経っていますが、8月〆切ということなので、
私の「お気に15」、とりあえず書いてみたいと思います。

一作者一作品ということにして、15作品を挙げてみました。
十分考えたつもりですが、多分落ちもたくさんあるでしょうし、
個人の思い入れが強くて、広くお勧めするには一般的でない
作品も一部ありますが、ご了承ください。
ジャンルは出来るだけ散らしたつもりです。
「それ、少女マンガちゃうで」というツッコミは勘弁して(^^;;


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私の勧める少女マンガランキング・投票用紙
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「絶対おすすめ」(5作品)

・月は東に日は西に(わかつきめぐみ)
  作品としては「So What?」が上位な気もするが、当時の思い出とシ
  ンクロしているという個人的な理由からこちらを。「ぱすてるとー
  ん通信」とどちらにするか迷った。文化系クラブ「楽描倶楽部」の
  アットホームでスラップスティックな雰囲気と、わかつき先生の
  すっきりした絵が魅力。

・イリスの卵(岡野史佳)
  飛行機、魔法、鉱石....岡野先生の趣味全開な作品(^_^;
  読者に媚びない題材の割には、雰囲気とストーリーと娯楽性のバラ
  ンスが良いと思う。岡野作品には珍しく、暗い影があるのもいい。

・辺境警備(紫堂恭子)
  いわゆる剣と魔法のファンタジー世界を舞台にした、シリアスあり
  コメディありのお伽噺(?)。王道ストーリーの上で、隊長さん、神
  官さん、カイル、背高さん等、キャラクターが立ちまくっていて、
  少女マンガテイストを満喫できる。「グランローヴァ物語」とどち
  らにするか迷うところだが、こちらの方が華があるので。

・BANANA FISH(吉田秋生)
  ハードボイルドなストーリーと少女マンガ独特の繊細な感情表現の
  見事な融合。ニューヨークの影に生きる孤高の山猫、アッシュ。絶
  望的に美しく悲しい生き様の中で、彼が時折垣間見せる「少年」は
  あまりに切ない。ストリートキッズやマフィアとの激しい抗争、英
  二との国や境遇を越えた友情、そして彼らの運命の行方は!?

・Papa Told Me(榛野なな恵)
  都会の中で人が自分の人生をそれぞれ生きてゆく様が気持ち良い。
  ドライでいて優しい、独特の雰囲気はヒーリング効果抜群。精神的
  に弱っている時に読むと込み上げるものが....
  テイストこそ違えど、「日常世界はこんなにも美しく素晴らしい」
  というテーマは、ジブリ作品の「耳をすませば」と共通するものだ。

「かなりおすすめ」(5作品)

・あるはずのない海(伸たまき)
  絵、ストーリー、センス。全てにおいてアメリカンな大河ドラマ。
  幾つもの数奇な運命が互いに引き合い、ロスアンゼルスに交錯する。
  ギャグは切れる、物語は重い、登場人物は異常。アクの強さに慣れ
  れば、この希有な作品を堪能できるはず。本作はパームシリーズの
  4・5巻に当たり、できれば最初から読むことをお勧めする。

・永遠の野原(逢坂みえこ)
  なぜこんなに辛い恋ばかりするのか?あまりに純粋で一途な少年少
  女たちは、自らの優しさ故にお互いを傷つけ、それでもなお、恋す
  る事を止めない。好きな人の笑顔や涙に一喜一憂しながら大人へと
  成長していく力強さ。叙情系?なので、ここに多い白泉社好きの方
  にも支持されそう。対象年齢は違うが「ベル・エポック」もお薦め。

・HAPPY AGE(吉野朔美)
  禁酒法、ギャング、チャールストン。1920年代のアメリカが舞台の、
  新聞記者と少女のラブストーリー。本当なら「少年は荒野をめざす」
  を勧めるべきだが、「HAPPY AGE」は吉野先生の絵と粋なセリフ回し
  が物語の世界にとてもハマっているところがいい。

・メープルハイツ#201(木村千歌)
  壁の薄いアパートに住む大学生の壁越しコミュニケーションドラマ。
  主人公の女子大生の部屋にやって来る友人達の大騒ぎは隣に筒抜け。
  もちろん隣の男共の声も筒抜け(^^;。お互い顔も知らないのに、毎
  日の些細な出来事が少しずつ積み重なって、隣人同士の距離が近づ
  いていくのが微笑ましい。木村先生の作品は皆、平凡な幸せ満載。

・生霊(ささやななえ)
  人の一途な想いが引き起こす悲劇。救いが無く、逃れようの無い、
  終わり無き恐怖。今風に言うとストーカーだが、その言葉さえ軽く
  感じるこの作品のインパクト。
  (ちなみにタイトルは「いきすだま」と読みます)

「おすすめ」(5作品)

・銀のロマンティック...わはは(川原泉)
・ここはグリーン・ウッド(那州雪絵)
・青春は薔薇色だ(桑田乃梨子)
・きみのことすきなんだ(谷川史子)
・前略ミルクハウス(川原由美子)


以上ですが、一晩寝たらきっとまた、「あ、あれ忘れとったわ」
となることでしょう(^_^;
って、これだけ時間かけて考えて、結局そう言うか?>私

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