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無限のリヴァイアス

記事番号:80
投稿者名:kita
投稿日時:2000/03/22(水) 23:51:07
半分くらいしか見てないのですが…
25話、イクミ君とファイナさんに感情移入してしまいました(暗いなあ、俺って)。
見られない皆さん、スミマセン。↑暗いんです(笑)。

この回に限っては、アニメーションではシナリオを充分に表現できないと思いました。
できれば、中学3年生〜高校2年生位の人に出てもらって、シリーズ全体のシナリオを
翻案した上で、実写か舞台でやってほしいなあ。

まあ、どんなに過激な行動を取る人間にも理由はある訳で、問題は、それを「理解し」、
「でも」同化からは一歩はなれつつ、「しかしやっぱり」共に歩んでくれる人間が
いるか、いないか、なんでしょうね(おお、カッコつけすぎ。)))))。

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無限のリヴァイアス(最終話)

記事番号:81
投稿者名:kita
投稿日時:2000/03/30(木) 01:47:14
引用記事:80
たしかに大団円ではあるが、なんとなく、アンフェア、という気もする。
脱落した者…自分で退場した者はいい、暴力で退場「させられた」者は、
その理不尽さを自分で引き受け、解決するしかないわけね。
あくまでも、残った者のために用意された、リセット可能な『夢』。
(まだ一回しか見ていないので、勘違いがあるかもしれない)

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Re:無限のリヴァイアス(最終話)

記事番号:82
投稿者名:たてにょん (http://www.tom.sfc.keio.ac.jp/~tateno/every/)
投稿日時:2000/03/30(木) 02:52:42
引用記事:81
ども、たてにょんです。

リヴァイアスは本文でも色々書いてますが、掲示板に議論を移そうかなーっと。

〉たしかに大団円ではあるが、なんとなく、アンフェア、という気もする。
〉脱落した者…自分で退場した者はいい、暴力で退場「させられた」者は、
〉その理不尽さを自分で引き受け、解決するしかないわけね。

生きている人々に対する誠実さについてはとても緻密に語られていた
(少なくとも25話までは)けど、死者に対する誠実さってのは26
話において消去されてしまってました。

敗者に対する眼差しってのは、それはそれで一つの大きなテーマなの
で、それを語るためには尺が足りなすぎた感じはします。それと、
(25話までのように)完全に語らないのであればそれで良かったと
思うんですが、26話のポジティブな結末が、同時に、暗黙的に死者
に対する意識を消去してしまう、という構造になっているので、問題
は結構根が深いです。

敗者に対する生者の責任ってのは、でも、結局のところどういうもの
なんでしょうね。そして、それはどう表現されるべきものなんでしょ
うね。因果応報として描くのはあまり面白くないんだけど、手を汚し
た者たちの罪の全てを、コウジの行動によって浄化しているのは安易
すぎる。かといって「ずっと十字架を背負って生きる」ネガティブ面
を描くことも、あまり正当だとは思えないしなぁ……。

こういうことを考えると、「責任」ってなんだろうなぁって思います。

〉あくまでも、残った者のために用意された、リセット可能な『夢』。

あれが「リセット」だったとは僕は思わないですが、まあ、甘めなエンド
であったことは確かでしょう。僕は、リヴァイアスという作品は、25話
のコウジの行動、25話までのコウジの行動、これに尽きていると思いま
す。

この話題、もーちょっと続けるかも。なので、スレッド参戦者大歓迎。
(でも、見てないアニメが山積してるのでそっちの消化が先かも………)

それでは。

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責任というか(ネタバレあり)

記事番号:83
投稿者名:kita
投稿日時:2000/04/01(土) 14:44:59
引用記事:82
〉敗者に対する生者の責任ってのは、でも、結局のところどういうもの
〉なんでしょうね。そして、それはどう表現されるべきものなんでしょ
〉うね。因果応報として描くのはあまり面白くないんだけど、手を汚し
〉た者たちの罪の全てを、コウジの行動によって浄化しているのは安易
〉すぎる。かといって「ずっと十字架を背負って生きる」ネガティブ面
〉を描くことも、あまり正当だとは思えないしなぁ……。
3月30日の日本経済新聞夕刊「あの先生」というコラムを頭の隅に置いて
以下書きます。

一言で言えば「思い出す」ことしかできません。
忘れない、という表現は感傷的に過ぎるので「覚えている」としますが、
二度と顔を合わせない者との会話を続けることでしか、責任は果たせないでしょう。
ただし、自分の蓄積によりその内容は変わっていきますから、
話すことがなくなり、別れが来ても、それは幸せな結末だと思います。
また、これは言葉にしない限り、自分以外の者には伝わらないことですから、
描かれなくとも構わないでしょう。
しかし、たてにょんさんも示唆されていますが、最終話での会話を聞いていると、
どうも作り手は、再び乗りこんだ人々と、そうしなかった人々とを
別れさせたがっているように見え≪てしまい≫ます。
そうではない、という表現が、イクミの独白だけでは、弱い。そこがひっかかる。

〉あれが「リセット」だったとは僕は思わないですが、まあ、甘めなエンド
〉であったことは確かでしょう。
『エヴァンゲリオン』最終話にラブコメ編が少し出てきましたが、あれは、
シンジ・アスカ両名が、得ようと思えば得られた世界です。
(最後にシンジが発見した視野を、何ヶ月か早く見つけていれば…)
もうひとつ、リヴァイアスに戻って、
イクミとファイナ、この二人は、船に乗っている間に、自分の行動規範が
根底からひっくりかえってしまったのですが、
一年もたたないうちに、その代わりになるものを得られるとは思えません。
(イクミについてはCDドラマで説明してしまうようですが)
同じ船に乗り、同じように過去を踏まえて前に進もうとも、
「今までのやりかたでいい」人々と「代わりの道標を見つける必要のある」人々では
事象のとらえかたが全く違ってきます。
私は後者を「リセット=やりなおし」と表現したし、たてにょんさんは前者に目をむけて
おられるので別の考えになる、ということなのでしょう。

〉僕は、リヴァイアスという作品は、25話のコウジの行動、
〉25話までのコウジの行動、これに尽きていると思います。
25話で終わってもよかったですね。
どちらかといえば、私は、リヴァイアスの数ヶ月が彼らの考え方に何を残したか、
彼らが行動するとき、何らかのよりどころになり得たのか、
そんなエピソードを知りたかったです。



ついでにhttp://www.geocities.co.jp/Playtown/9550/index.html
の掲示板も見ましたが、登場人物との距離の取り方が私と随分違い、結構面白かったです。

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Re:責任というか(ネタバレあり)

記事番号:84
投稿者名:たてにょん (http://www.tom.sfc.keio.ac.jp/~tateno/every/)
投稿日時:2000/04/01(土) 17:51:55
引用記事:83
たてにょんです。考え中なんですが、とりあえず手短に。

記憶すること、過去と対話すること、そうすることしか出来ない。
僕はこの意見に同意します。しかし同時に、記憶は抑圧されるもの
であることも知っています。僕は、「記憶と対話」という倫理をと
った場合、リヴァイアスの多くの人々は、とても生きていけなかっ
たのではないだろうかと思ったりもします。

というわけで、kitaさんの意見にはほぼ全面同意なのですが、それ
を26話という形では描けなかったような気がします。CDドラマ
に期待、なのかなぁ。

それと、彼らの最後の行動を規定していたのは、「25話までの展
開」であるようにみえます。が、彼らがリヴァイアスに乗り込んだ
のはそういう事とはほとんど関係なしに、僕には「遠い未来に人類
は滅亡する、しかし自分たちが生きている間には関係ない」という
状態で「私たちが何をすべきか」という所にあると思っています。

25話までで「過去と私たちの行動」に対する倫理は語り終わって
いて、26話では別の「未来と私たちの行動」に対する倫理が語ら
れていたような気がするんですよね。

25話まででも、なぜ彼らがリヴァイアスに乗っているのか、とい
う部分を説明するために少しだけ語られていた「ゲドゥルドによる
地球の滅亡」という話題ですが、26話ではそれが前面に出てきて
いますし、彼らはこの問題を提示されなければリヴァイアスには乗
っていなかったと思うし。厳密でも充分でもないですが、少なくと
もそういうことを問題にしていたと思うんですよね。

一つは、そういう問題を無理矢理語る必要はなかった、ってのもあ
るし、もう一つは、その問題がどういうふうに考えることが出来る
のか、ってのもあるので、もーちっと考える必要あり、かなぁ。

とにかく、リヴァイアスは全体的にみれば色々アラが目に付くけれ
ど、作品の射程自体はかなりのものだったと思うんですよね。「ア
ラ」の部分はkitaさんがだいたい語ってくださったので、今後僕は
「可能性がどのへんにあったのか」という部分に関してもーちっと
考えていきたいと思います。

それでは。

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