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タイトル:責任というか(ネタバレあり)
投稿者 :kita
投稿日時:2000/04/01(土) 14:44:59
引用記事:82
〉敗者に対する生者の責任ってのは、でも、結局のところどういうもの
〉なんでしょうね。そして、それはどう表現されるべきものなんでしょ
〉うね。因果応報として描くのはあまり面白くないんだけど、手を汚し
〉た者たちの罪の全てを、コウジの行動によって浄化しているのは安易
〉すぎる。かといって「ずっと十字架を背負って生きる」ネガティブ面
〉を描くことも、あまり正当だとは思えないしなぁ……。
3月30日の日本経済新聞夕刊「あの先生」というコラムを頭の隅に置いて
以下書きます。
一言で言えば「思い出す」ことしかできません。
忘れない、という表現は感傷的に過ぎるので「覚えている」としますが、
二度と顔を合わせない者との会話を続けることでしか、責任は果たせないでしょう。
ただし、自分の蓄積によりその内容は変わっていきますから、
話すことがなくなり、別れが来ても、それは幸せな結末だと思います。
また、これは言葉にしない限り、自分以外の者には伝わらないことですから、
描かれなくとも構わないでしょう。
しかし、たてにょんさんも示唆されていますが、最終話での会話を聞いていると、
どうも作り手は、再び乗りこんだ人々と、そうしなかった人々とを
別れさせたがっているように見え≪てしまい≫ます。
そうではない、という表現が、イクミの独白だけでは、弱い。そこがひっかかる。
〉あれが「リセット」だったとは僕は思わないですが、まあ、甘めなエンド
〉であったことは確かでしょう。
『エヴァンゲリオン』最終話にラブコメ編が少し出てきましたが、あれは、
シンジ・アスカ両名が、得ようと思えば得られた世界です。
(最後にシンジが発見した視野を、何ヶ月か早く見つけていれば…)
もうひとつ、リヴァイアスに戻って、
イクミとファイナ、この二人は、船に乗っている間に、自分の行動規範が
根底からひっくりかえってしまったのですが、
一年もたたないうちに、その代わりになるものを得られるとは思えません。
(イクミについてはCDドラマで説明してしまうようですが)
同じ船に乗り、同じように過去を踏まえて前に進もうとも、
「今までのやりかたでいい」人々と「代わりの道標を見つける必要のある」人々では
事象のとらえかたが全く違ってきます。
私は後者を「リセット=やりなおし」と表現したし、たてにょんさんは前者に目をむけて
おられるので別の考えになる、ということなのでしょう。
〉僕は、リヴァイアスという作品は、25話のコウジの行動、
〉25話までのコウジの行動、これに尽きていると思います。
25話で終わってもよかったですね。
どちらかといえば、私は、リヴァイアスの数ヶ月が彼らの考え方に何を残したか、
彼らが行動するとき、何らかのよりどころになり得たのか、
そんなエピソードを知りたかったです。
ついでにhttp://www.geocities.co.jp/Playtown/9550/index.html
の掲示板も見ましたが、登場人物との距離の取り方が私と随分違い、結構面白かったです。
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