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Re:ねおらんが最終回前夜祭
記事番号:17
投稿者名:たてにょん (http://www.sfc.keio.ac.jp/~lapis/every/)
投稿日時:1999/09/28(火) 00:22:19
引用記事:16
ども、たてにょんです。
ネオランガの話題が出たとなりゃ〜、オレが出ずして誰がでる!
〉さあ、明日、迷作「ねおらんが」が最終回です。三姉妹も迷走しながら、やってることは変わらないし、
〉2ndシ−ズンって、ランガってなんやねんということ以外たいしたことないような・・・。
ていうか、最初(30話くらいまで)と最後(44話以降)だけ重要で、真ん中がすっぽり
抜けちゃってましたね。ファーストシーズンとセカンドシーズンから本筋だけ抜き出して再
構成して、26話くらいにまとめれば、すっきりしていいかもしれません。第一シーズンも、
冒頭の5話と、20話以降以外はどうでもいい話だし(しかも、どうでもいい話は作画もす
ごく悪いしな…)。
〉(たま−にイイ話あるけど単発だし。)
これは同感。1st、2ndシーズンともに、冒頭数話は最高にイイ感じだったのに、どん
どんダレちゃったのはザンネンです。
ま、「ネオランガ」は僕、夕姫(と仙台エリ)のために見てたので、それだけで十分満足だ
ったんですが(笑)(←おい)
〉でも、オイラには意味不明なシ−ンも解る人には解るのか?
前半はともかく、後半はわりと単純だったような気がするんですが、どうでしょうか。
前半は、難しいっつーか、毎回キャラクターのスタンスが変わっていたような気がします。
後半になってくると、
「魅波=ブラコン=ランガを兄だと思っている=ランガ好き」
「海潮=ランガは正しいことを成す=ランガ好き」
「夕姫=虐げられた記憶と権力志向=ランガの持っている力を自分の力にしたい=ランガ好き」
「ラヴレ=ランガに仕える巫女=ただ一つの真実(神)から多数の力の場(都市)へ越境する人」
という感じに図式的にまとまってましたしね。この枠組みは、兄が帰ってくるときまで結
局は壊れませんでしたし。対して、藤原さんはいわゆる「共同体には神が必要だ」理論の
人ですから、規範を失い無規範と化した社会を救うために、幻想としてではなく事実とし
てプレモダンの枠組みを復活させようとしている人ですね。これに対して、
「魅波=家族が家族としていられること=楽園」
「海潮=自由と社会正義の両立=楽園」
「夕姫=力による完全なる自由=楽園」
という三姉妹のそれぞれの理想があって。それぞれのスタンスで、藤原の描いている一つ
の大きな秩序(最終的には抑圧に至る世界観)をどのように乗り越えられるかということ
が、ネオランガの大きなテーマ性であって、この観点から見れば、不可解なシーンはそれ
ほど無かったと思います。
ナデシコで、アニメにおける「個人」と「社会」の関係を70年代から順に描いていった
脚本家の會川昇は、ネオランガにおいてはそのテーマを1歩先に進め、「個人」とそれを
超えるものに対する関係を描こうとしていたと思います。
それが成功しているか失敗しているかはまた別の話ではありますが。上手くいっている話
だけをより抜いていけば結構まとまっているんだけど、魅波と銀行強盗の話みたいに、失
敗すると際限なく滑っているのも確かなんですよねぇ………。
〉おまけ
〉「十兵衛ちゃん」やっとレンタルで7話まで観ました。オモシロイッ!!(お、遅すぎる・・。)
〉テレビでやんないかなあ。DVDレンタルしないかなあ。(何故?と聞かないで。)
〉しかし、「少女隊」の歌を使うとは・・・。いいよね。(笑)
いいですよね〜。ギャグもキレてたし、落ちついたしっとりとしたシーンは
じーんとくるし、最高です。「少女隊」をこの作品のために復活させてしま
ったというのは、すごいなぁと思います(^^;好きってキモチは無敵ですね。
実際、歌も良かったし。
てなところで、それでは。
この記事に関する返答が, 18 に続きます。
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